2021.06.19

カノン砲がにらむ標的。

2021年6月18日(金)

わが家の東の農道を北側に400mほど歩くと、

長崎自動車道と交差する。

信号のない交差点をさらに100m北に進むと、

水がめ堤に到着する。大久保集落の北端である。

見ると、今どき珍しいカノン砲が一基、でんと鎮座している。

2017年に建設した150年祭のお台場だという。

カノン砲は全長3.18m。口径15cm。

北西の山を睨んだカノン砲の先に船型の的があった。

今から170年ほど前の、1850年代のカノン砲の試射場。

武士たちが激しく往来した姿が彷彿される。

鍋島直正公の佐賀藩が、危機を感じた行動である。

長崎自動車道を行き来する大型トラック、マイカー、

農作業する地元の人も、いまは誰も振り向かない。

過去を詳しく捉え、未来に対処したい。

過去は、そのために存在すると思うがどうだろう。

ぜひ足を運び、しばし当時を偲んで欲しい。